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伊豆箱根鉄道3000系(1〜4次車)「駿豆線」 - セミクロスシート車
伊豆箱根鉄道駿豆線と言えば、かつては三島から修善寺までを結ぶのどかな地方私鉄の一つでしたが、近年は「ラブライブ!!サンシャイン」効果もあってか一気に盛り上がりを見せているように思う今日この頃です。ラブライブ!!のラッピング電車や、西武鉄道時代の塗色を残した車両がクローズアップされがちですが、そんな駿豆線を長年愚直に支えているのがこの3000系。1979年から1994年まで、実に15年間に渡って6編成がまったりと増備され、特に後期の2編成は初期車と仕様が全く異なるのですが、このページでは初期に導入された第1〜4編成の車内を取り扱います。 |
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モケット
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撮影日時・場所 撮影場所:伊豆箱根鉄道 駿豆線 三島駅 車内 備考 |
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車内全景
車内に入ります。3ドアセミクロスシートで、内装面も国鉄113系列に近いものを感じますが、座席端の仕切棒などのデザインが本系列独自なのが興味深いところ。車内はアイボリーに近いカラーで、床面のベージュも相まってかなり殺風景なだけに、座席モケットのオレンジ色が視覚上アクセントになっているように感じます。
座席 ボックス席(左)とドア脇のロングシート(右)の様子。ボックス席は113系など国鉄時代の近郊型車両のうち、比較的後期に製造された車両のそれと同じものを使っているようで、形状はよく似ています。もっとも、国鉄型車両のボックス席といえば“お決まり”でもあった窓際のテーブルは設けられていませんが、駿豆線としての乗車時間を考慮すればまぁ無くても差し支えのない設備ですねぇ。
車端部 車端部の様子。車端部は全てロングシートとなっていますが、3人がけだとやや広すぎて、4人だとやや狭いという「帯に短したすきに長し」な空間です。公称では何人がけになっているのでしょう?(笑)
優先席 優先席区画の様子(左)。優先席として使用される区画はつり革が黄色になっていますが、一部の座席は優先席の座席モケット(いわゆるシルバー色のモケット)を残したまま一般席として運用されているようで、その様子が(右)。一応、この区画は一般席なので普通に座っていいようですが、座席の色が色ということもあるのか、私が乗車した時はこの区画は終始お年寄りの姿が目立っていたような気がします(苦笑)。
運転台直後の区画 運転台直後の区画はこんな感じ(左)。後期の第5次車以降ではこの区画にも2人がけ座席と車いす・ベビーカー向けのフリースペースが設けられていますが、4次車以前は単なる立ち席スペースとなっています。伊豆箱根鉄道では、電車内に自転車を持ち込める「サイクルトレイン」を2017年4月から運行していますが、その場合の「自転車置き場」はこの区画になるようで、運転台後ろにもその旨のシールが貼られています(右)。昼間の時間帯に限りこの空間に自転車を置くことができるようで、私が乗車した時はそれらしい利用者は見かけなかったものの、今後の展開がちょっと気になりますねぇ。
車内設備 天井の様子(左)と通路の様子(右)。左右2本のラインデリアが貫いており、空調設備は全てラインデリア部分に集約されています。そのため、1980年代に製造された車両にしては天井周りはかなりすっきりまとまっているのが特徴です。
非常用ドアコックは窓間のほか、ドア脇のロングシート下に設けられています。
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概説 伊豆箱根鉄道の車両の近代化を図って1979年にデビュー。以後、6編成が1997年まで増備されたため、1984年以前に製造された1〜4次車と1987年以降に製造された5〜6次車では仕様が大きく異なる。 このうち1〜4次車は基本的にセミクロスシートの内装を踏襲するが、このうち第一編成の中間車のみ、かつて運行されていた座席指定快速列車の運行時に指定席として使用されることから転換クロスシートへの換装がなされている。なお、この項目では一般的なセミクロスシートの車内のみを取り扱う。 駿豆線全線で運用されている。
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