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伊豆箱根鉄道1300系
静岡県の三島と、温泉地として古くから由緒のある修善寺を結んでいるのが伊豆箱根鉄道 駿豆線です。駿豆(すんず)線の由来は、開業直後に起点駅であった旧・三島駅の所在していた「駿河国」と「伊豆国」を取ったものだそうです。
車体側面の様子。西武鉄道の新101系としてデビューした当時の塗装が復元されています。外装面では西武鉄道時代から大きな改造は施されていないようで、かつての雰囲気を色濃く残しています。
伊豆箱根鉄道への移籍に伴い、車体側面には同社の銘板が貼り付けられました。「伊豆」をローマ字にした時の頭文字「I」をレールの断面に見立てているの、なかなかセンスが良いと思います(笑)。 車内・座席 さて車内に入っていきます。伊豆箱根鉄道への移籍時に化粧板がアイボリー系のカラーに張り替えられており、全体的に明るめの車内になっているのが特徴です。その他、後述しますが座席にはスタンションポールが新設されているなど、細かい改造は施されているものの、総じて西武鉄道時代の雰囲気をよく残しています。
座席の様子。かつての西武新101系は、長〜いロングシートがデンッと一本並ぶだけの(否定的な意味で)シンプル極まりない座席でしたが、中央にスタンションポールが新設されたことでだいぶ改善されたように思う今日この頃です。座席そのものは西武時代からのもののようですが、座席内部のスプリングは交換されているのか、露骨にヘタった感はありませんでした。
座席を真横から見るとこんな感じ。背もたれと座面の間にはスペーサーのようなもの(小さい四角の部分:これ意外に的確な表現が思い当たらなかった)が設けられていますが、これもあまり見かけない構造であるだけにマニアには興味を惹かれるポイントです。どのような理由でこれが採用されたのかは気になるところですね。 車端部 車端部の様子。今ではすっかり絶滅危惧種の仲間入りを果たしたといっても過言ではない、連結面の窓が残っています。ここに座ると、隣の車両に乗っているお客さんと不必要に目があったりしてやや気まずいスポットでしたが、西武時代はそれを避けるためか、連結面の窓に広告が貼られていました。
で、車端部区画の座席の様子。公称では5人がけということになっているようですが、私が取材した時には実質4人がけ程度で使用されていることが多かった気がします。 優先席 一部の車端部は見ての通り優先席区画となっていますが、こちらは西武時代からの独特のグレーのシートがいまだに健在です。最近各社で流行りの明るい色の優先席もいいですが、この手のカラーは利用者目線でも「ここが優先席」と分かりやすくていいのはもちろんのこと、マニア的に嬉しいポイントですね(笑)。
優先席区画はこんな感じ。モケットが異なる以外は通常の車端部区画と違いはありません。
最近、各社で一気に広がった「優先席の黄色いつり革」ですが、伊豆箱根鉄道でも御多分に漏れず、しっかり採用されています。よく見ると、窓の優先席のシールも近年の携帯電話マナーの変更に伴って、首都圏の各社共通のものに貼りかえられていますねぇ。 運転台直後・フリースペース 運転席後ろにも座席が設けられています。かつては左右両方に座席がありましたが、伊豆箱根鉄道への移籍時に、片側は車いすやベビーカーの利用者向けのフリースペースに改造されています。
運転席直後の区画は見ての通り2人がけとなっています。運転席後ろの窓は戸袋窓とほぼ同じサイズですが、しっかりカーテンも装備されており、このあたりは抜けがないなと感じますね。ちなみに、この座席に座っても運転席からの前面展望はほぼほぼ臨めません(苦笑)。
反対側のフリースペースはこんな感じ。手すりのほか、非常通報器も新設されています。元々2人がけなのでスペース的に大丈夫なのかなと思わないこともありませんでしたが、実際に見てみたところ、ベビーカーや車いす1台程度なら十分に収まりそうなスペースが確保されていました。 車内設備 天井の様子。中央を貫くラインデリアの左右に、空調の吹き出し口が分散して配置されています。特にごつごつした雰囲気はなく、さっぱりまとまっている感じがします。
網棚はこんな感じ。こちらも西武鉄道時代からのものと思われますが、金属面がくすむこともなく、ピカピカの状態を維持しています。
通路の様子。あえて中間電動車の2号車で撮影してみましたが、床面にある点検用のフタも最近ではあまり見かけない気がします。
つり革の様子。昔ながらの丸形が健在です。 ドア 乗降用ドアの様子。近寄ってみるとうっすら波うちのようなものが見えなくもないですが、既に製造から30年以上が経過する車両のわりにはかなり綺麗です。
ドア上には伊豆箱根鉄道への移籍に伴い、LEDによる案内表示器が新設されました。もっとも、文字サイズはかなり小さいので、着座位置によっては「あー、何か表示されているな」程度にしか見えません(苦笑)。 |
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