鉄道・高速バス 車内・座席写真のサイト |
||
|
岳南電車7000形
東海道線(JR東海管内)の吉原駅から本吉原、岳南富士岡などを経由して岳南江尾までを結んでいるのが岳南電車です。かつては岳南“鉄道”と呼ばれていましたが、2013年に岳南鉄道の鉄道部門が「岳南“電車”」に分社化されたことにより、現在は「岳南電車」が通称となっているようです。
車体側面の様子。あえて先頭部が映るように撮影してみましたが、こうして見ると先頭部分に「あとからくっつけました」というような風情を微妙に感じます(笑)。 車内・座席 では車内の様子を。車内はブラウンに近い濃いクリーム色の化粧板に、赤いモケットのロングシートが並んでいます。全体的に主張の強めなカラーが多い印象を受けますが、色数が少ないのもあるのか、そこまで視覚にうるさい車内(←的確な言葉が見つからなかった)という感じではない気がしますねぇ。
座席の様子。こちらはドア間の座席で、特に仕切などがあるわけではありませんが一応8人がけとなっているようです。座面の横幅がやや狭いために浅く腰掛ける形になるのは、京王3000系を出自とする車両では「あるある」ですね(笑)。座席の詰め物は経年のためかかなりヘタっており、着座するとズコッと腰が沈みます。
座面の様子。現代のバケットシートに見慣れると、これぞまさに「シンプル・イズ・ザ・ベスト」(笑)。上の話とも共通しますが、このように近寄って見ても、座席回りはかなりいい状態で維持されているのがお分かりいただけるかと思います。
座席下の様子。こちらにはヒーターやドアエンジンが設けられているようです。カバー表面は十字の穴を互い違いに開けた、妙に凝ったデザインなのが特徴です。 運転台直後・優先席区画 7000形は1両のため、両端に運転台が設けられているわけですが、運転台後ろは優先席区画を併設しているのとそうでないのがあります。まずは優先席を併設している側の様子。写真右がその区画となっており、昔ながらの「シルバーシート」が今も健在です。かつてはJR東海の車両でもちらほら見られましたが、気づいたらこのシルバーモケットもすっかり見かけなくなりましたねぇ。
で、どちらも一般席となっている側はこんな感じ。ワンマン運転で使う運賃箱は、見ての通り座席の真ん前についています。そのため、運転台側でかぶりついていると両替や支払いにやってくるお客さんと妙に近くなって微妙に気まずい思いをすることになります(笑)。
車端部の区画はこんな感じ。こちらは4人がけとされています。
で、シルバーシートもとい優先席側の様子。「優先席」と表記されていますが、窓のシールにはシルバーシートのロゴがいまだに残っています。このロゴ、全国的にはすっかり見かけなくなって久しいですが、東海地区では何だかんだいまだによく見かけることが多い気がします。 ワンマン設備 で、先ほど上で紹介した運賃箱のアップ。こちらはバスなどで使われているものと同一で、無人駅からの乗車時には後述する整理券発行機から取った整理券を入れて運賃を支払う形になります。
で、整理券発行機はこんな感じ。片側3つあるドアのうち、無人駅では中間のドアが乗車専用となるため、整理券発行機はその区画のみに取り付けられています。
車内設備 天井を見上げます。節電のためか、照明用の蛍光灯は一部が抜かれています。
荷物棚の様子。
つり革は昔ながらの丸形が。つり革とは関係ありませんが、一部の広告スペースには岳南電車沿線の工場夜景の写真が貼られています。
通路を撮影してみました。写真では分かりにくいものの、ところどころに擦れの跡が見受けられるなど、年期が感じられます。
一部の窓間には見ての通り、「乗務員連絡用ボタン」が設けられています。こちらを押すと乗務員へ通報できるもので、急病人や不審物がある場合などに使う旨記載されています。
非常用のドアコックは座席の両端に設けられています。 ドア ドアはこんな感じ。明るい中であえてシャッタースピードを落として撮影してみましたが、よく見るとドア表面はかなりの波うちが見られます。さすがに登場から50年近くを経て、老朽化が進んでいるのは否めませんでした。 おまけ
岳南電車の沿線には多数の工場が立ち並んでおり、線路も工場の間を縫うように走っています。そのため、吉原駅を出発してしばらくすると、ご覧の通り、工場内に入った貨物列車ではないかと思ってしまうほどの景色が普通に広がります。
青空の下、7000形と8000形が並びます。一見では、とても2010年代とは思えない光景なのが凄いです。
|
||
|
||
copyright(c)2002- Nukezo, All Right Reserved. |