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富士急行6000形

昨今、日本の観光立国化政策の推進を受けてにわかに盛り上がっている感のある富士山周辺ですが、そんな富士山近辺の地域輸送を担っているのがこの富士急行6000系です。この特徴的な“顔”、どこかで見たことのある方も少なくないと思うのですが、それもそのはずで首都圏で活躍していたJR東日本の205系を譲り受けたもの。マニア的に見れば、「あ、205系だね」と一発で分かるのですが、およそマニアではなさそうな一般の観光客が「昔の南武線だ!」などと話しているのを耳にしたので、素人目に見ても(←失礼)元JRの車両に見えてしまうようです(笑)。
そんな富士急行6000系ですが、外観は塗色が変わった程度で基本的なフォルムはJR時代の雰囲気をよく残しています。もっとも、車内に入ると6000系らしさを感じるのですが、そのあたりはおいおい紹介していきましょう。
写真は河口湖駅で肩を並べる6000系。左側は「マッターホルン」号で、奇抜な赤の塗色に変更されています。

モケット

(↑)普通席モケット各種
(↑)カーテン

撮影日時・場所

撮影日:2017年12月28日
撮影場所:富士急行 河口湖駅 車内

車内全景

車内に入ります。内装で目に付くのは、床面に使用された木目でしょうか。この内装は、JR九州の特急車両の内装を手掛けた水戸岡鋭治氏が手掛けており、つり革や床材に木材が使われています。205系時代は「実用重視」一辺倒な感じの車内でしたが、内装に明るいカラーの木目を用いたことによって、車内は夜でもかなり明るい雰囲気に仕上がったように感じます。
もっとも、2012年のデビューから既に6年(2018年現在)を経て、特に床材はところどころ剥げが目立ってきているなど、当初に比べるとやや疲れが出てきている印象は拭えません。“木”を使った内装は、比較的利用者の動きが少ない特急列車などではアリなのかもしれませんが、多くの人々が足早に移動する通勤列車向きではないのかなという感じもします。今後、このあたりの改修はあるのか、あるとしたらどのようになされるのかは気になるところですねぇ。

座席

座席に移ります。この6000系、一般席の座席モケットだけで3種類、優先席まで含めると都合4種類の座席が存在するという、車内撮影をする上ではかなり面倒な仕様なのですが(笑)、それはさておいて上記2枚と下記左の写真が一般席の座席になります。
座席の形状はJR時代から大きな差はありません。しかし、6000系への改造時に座席内部のスプリングも再調整が行われたためなのかは知りませんが、座った心地はかなり座面に張りがあり、205系時代のヘタった感は全くありませんでした。

座席モケット3種類目(左)と座面のアップ(右)。座面は特に着座部分は決められておらず、フラットな作りになっています。
ちなみに座席両端にはご覧の通り、半透明の仕切が設けられています。こちらの仕切はJRの205系にも2000年代後半からチラホラ取り付けられるようになっており、6000系のそれもJR時代からあったものと思われます。

優先席

各車両の車端部は優先席区画となっています。一般席の座席モケットは3種類ありましたが、優先席の座席モケットはこちらに統一されているほか、つり革が赤色になっているなど細かい差があります。

で、そのつり革のアップ(写真左)と座席両端の仕切に貼り付けられている優先席のピクトグラム(写真右)。優先席のピクトグラムは、近年全国的に広がったそれとは異なるものが使われています。どちらかというと、一昔前の(的確な表現ではありませんが)JRのそれを赤くしたようなものに見えますがいかがでしょうか。

フリースペース

2号車の富士山駅寄りは車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースになっています。こちらは一般席区画の扱いで座席モケット、つり革ともに一般席のものになっています。右側は座席下のヒーターに代わって壁据置型のヒーターが設けられていますが、寒冷地を走る車両ということもあってか2台設けられています。

フリースペース区画の非常呼び出しボタン(写真左)の様子。誤操作を防止するためか、必要な場合は表面のカバーを開けて中のボタンを押す方式です。
(写真右)は貫通路部分ののれんの様子。日本らしい演出ということもあってか、海外の利用者からはかなり好評なようで、ちょっとした写真撮影のスポットになっていたようです。もっとも、電車の中にのれんなんて普通ないものですが、それはツッコんではいけません(笑)。

車内設備

天井の様子(左)と網棚の様子(右)。つり革が交換されているものの、それ以外はJR時代から大きく変更はありません。種車が205系の中でも最初期に製造された車両には、荷物棚に昔ながらの網棚が採用されていましたが、これは富士急行へ移籍してからも健在です。

床面のアップ(左)とつり革の様子(右)。写真をクリックして拡大していただくと分かりますが、床面は見ての通りやや疲れが出てきてしまっている印象です。デビュー当初は車内に木の香りが漂い、ピカピカにニス塗りされた木の床が輝いていただけに、ここはちょっと残念な感は否めないですねぇ。

座席両端の仕切(左)。目立ちにくいですが「FUJIKYU COMMUTER TRAIN」の文字があしらわれています。この「FUJIKYU COMMUTER TRAIN」という文言、車内外のさまざまなところに描かれており、この車両の愛称のようですが…その割には全く定着していない気がします(苦笑)。
写真(右)はドア脇のドアスイッチの様子。改造されたのが最近ということもあってか、JRのE233系に近い体裁のものが採用されています。

ドア

ドアの様子(左)。真っ青に塗装されていますが、ドアそのものは205系時代から変わらず、山手線仕様の車両に見られた小さいドア窓もそのままです。また、富士急行への移籍に伴ってドア上にはLED表示装置が設けられ、日本語と英語による案内表示が行われています。
ちなみにドア窓にも目立ちにくいですが富士山があしらわれています(写真右)。隅々まで「富士山」にこだわった作りですねぇ。

おまけ

おまけで車内の広告枠に入っている6000系のポスターを。写真で紹介する以外にも数パターンあるようです。

概説

デビュー年:2012年(譲渡年)

JR東日本で運用されていた205系を富士急行が譲り受けて2012年に運用開始。寒冷地である富士急行線で使用するため、耐雪ブレーキなどの追加装備が行われたほか、内装がリニューアルされているものの、走行機器は種車のものを基本的には踏襲している。

基本的に大月〜河口湖間で普通列車に運用されているが、「フジサン特急」の整備点検時、故障時などには、臨時で特急「ふじやま」として特急運用にも使用される。

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