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秩父鉄道1000系
現在の通勤型電車の礎を築き、かつて都市圏を忙しく駆け抜けたのが国鉄の101系です。本家のJR各社からはとっくに引退しましたが、今でも秩父鉄道で元101系が細々と活躍しています。秩父鉄道では「1000系」というのだとか。
さいたまの鉄道博物館が開館したのに合わせ、一部の編成が国鉄時代に101系がまとっていた塗装を模したものに変更されました。写真はスカイブルー(京浜東北線など)に塗装された1001編成。私が京浜東北線の沿線で育ったので、妙に懐かしかったです(笑)。
で、こっちがオレンジ塗色(中央快速線など)の1003編成。こちらの編成はまだ現存しています。ちなみに国鉄の101系(当初は90系)が最初にデビューしたのは中央線。なお、2010年までは1011編成(すでに廃車)がこのオレンジ色で、現在の1003編成は2代目オレンジ編成になります。
車体側面の様子。基本は国鉄〜JR時代まんまですが、中央の窓下に秩父鉄道の社章が新たに取り付けられました。 車内 というわけで車内の様子です。車内は国鉄時代より特に手がつけられていないようで、「純・昭和」の通勤型電車の雰囲気が色濃く残っています。正直、2010年代においてこんな車両がいまだ現役で活躍していることに驚きますし、同時にこの車両の長い歴史を感じずにはいられません。
座席の様子。このご時世、すでに絶滅危惧種となった「青モケット」のロングシートが残っています。床材もそのままですが、ところどころ波打っていたりして、さすがに老朽化を感じます。
車端部の3人がけ。車両の連結器脇(いわゆる妻面)に窓がある車両はJR化以降では全く見かけませんし、JRで現存する103系も多くは埋められてしまっています。こういうところも手をつけられていない、純粋な国電スタイルの101系を楽しむことができる貴重な車両でした。
優先席部分の様子。こちらはつり革のみ交換されています。
優先席の様子。座席はいわゆる「シルバーシート」であり、モケットもシルバーのまま残っています。
シルバーシート脇の張り紙。最近このロゴって本当に見かけませんねぇ…。
座席の部分をアップで。座席はところどころ擦り切れており、さすがにこのあたりは年季を感じます。それだけ長く走り続けてきたということなのでしょう。 天井や扇風機など 天井を見上げます。写真は1・3号車の天井で、空調が後から取り付けられたため、全体的にごつごつした感じの車内になっています。
で、こちらが2号車の天井。やけにすっきりしているように見えますがそれもそのはずで、秩父鉄道の1000系の2号車には冷房がありません。ということは、夏はこの扇風機だけで過ごさなければならない、ということです(笑)。
扇風機のアップ。見づらいですが、一部の扇風機には「JNR」のロゴがそのまま残っています。
で、その2号車にはいたるところにこんな表記が。ちなみにお話を伺った駅の方によると、夏場は2号車だけ妙にガラガラなことが多いのだそうです。
座席の下に注目。ドア下の非常用コックの表示が、○に「戸」と書いてあります。これも最近ではなかなか見ないシロモノではないでしょうか。 その他もろもろ 先頭車の座席の脇には、なぜかアコーディオンカーテンがあります。何に使うのでしょう?
これは秩父鉄道オリジナルカラーの編成で撮影したものになりますが、なんと1963年製造の車両がいまだに現役です。今年2013年で実に50年選手なわけで、ここまで生き延びた車両は全国的にも珍しいのではないでしょうか。
運転席
運転席の様子。マスコンが交換されていたり、ワンマン装置、自動放送の装置などが追加されています。こちらもなかなかクラシカルな雰囲気です。
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