鉄道・高速バス
車内・座席写真のサイト

  • ホーム
    Home
  • 鉄道・バス車内写真
    Train Interior
  • 電車の写真
    Photos
  • 特集・レポート
    Reports
  • ご案内
    Info
  • メール
    Contact
  • リンク
    Links

HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 秩父鉄道1000系

秩父鉄道1000系

現在の通勤型電車の礎を築き、かつて都市圏を忙しく駆け抜けたのが国鉄の101系です。本家のJR各社からはとっくに引退しましたが、今でも秩父鉄道で元101系が細々と活躍しています。秩父鉄道では「1000系」というのだとか。
写真は秩父鉄道のオリジナルカラーをまとう1000系。大半が1960年代、しかもその前半の車両です。
熊谷の地に移住して25年あまり、細々とながら活躍を続けてきた秩父鉄道の1000系ですが、やはり老朽化には逆らえず、2014年春での引退が決定しました。乗車は早めにしておいたほうが良さそうです。

さいたまの鉄道博物館が開館したのに合わせ、一部の編成が国鉄時代に101系がまとっていた塗装を模したものに変更されました。写真はスカイブルー(京浜東北線など)に塗装された1001編成。私が京浜東北線の沿線で育ったので、妙に懐かしかったです(笑)。
なお、この編成は2013年10月12日をもって引退しました。

で、こっちがオレンジ塗色(中央快速線など)の1003編成。こちらの編成はまだ現存しています。ちなみに国鉄の101系(当初は90系)が最初にデビューしたのは中央線。なお、2010年までは1011編成(すでに廃車)がこのオレンジ色で、現在の1003編成は2代目オレンジ編成になります。

車体側面の様子。基本は国鉄〜JR時代まんまですが、中央の窓下に秩父鉄道の社章が新たに取り付けられました。

車内

というわけで車内の様子です。車内は国鉄時代より特に手がつけられていないようで、「純・昭和」の通勤型電車の雰囲気が色濃く残っています。正直、2010年代においてこんな車両がいまだ現役で活躍していることに驚きますし、同時にこの車両の長い歴史を感じずにはいられません。

座席の様子。このご時世、すでに絶滅危惧種となった「青モケット」のロングシートが残っています。床材もそのままですが、ところどころ波打っていたりして、さすがに老朽化を感じます。

車端部の3人がけ。車両の連結器脇(いわゆる妻面)に窓がある車両はJR化以降では全く見かけませんし、JRで現存する103系も多くは埋められてしまっています。こういうところも手をつけられていない、純粋な国電スタイルの101系を楽しむことができる貴重な車両でした。

優先席部分の様子。こちらはつり革のみ交換されています。

優先席の様子。座席はいわゆる「シルバーシート」であり、モケットもシルバーのまま残っています。

シルバーシート脇の張り紙。最近このロゴって本当に見かけませんねぇ…。

座席の部分をアップで。座席はところどころ擦り切れており、さすがにこのあたりは年季を感じます。それだけ長く走り続けてきたということなのでしょう。

天井や扇風機など

天井を見上げます。写真は1・3号車の天井で、空調が後から取り付けられたため、全体的にごつごつした感じの車内になっています。

で、こちらが2号車の天井。やけにすっきりしているように見えますがそれもそのはずで、秩父鉄道の1000系の2号車には冷房がありません。ということは、夏はこの扇風機だけで過ごさなければならない、ということです(笑)。
夏場も涼しい北日本とかならまだしも、夏は40度を平気で超える熊谷のあたりでよく非冷房車が堂々と走っていたなということに感動しますが、それにしてもよくここまで残ってこられたな、と思います。私が撮影したのは10月の上旬でまだ暑かったのですが、確かに空調のある1・3号車から2号車に入ると「もわっ」とした感じが伝わってきました。

扇風機のアップ。見づらいですが、一部の扇風機には「JNR」のロゴがそのまま残っています。

で、その2号車にはいたるところにこんな表記が。ちなみにお話を伺った駅の方によると、夏場は2号車だけ妙にガラガラなことが多いのだそうです。

座席の下に注目。ドア下の非常用コックの表示が、○に「戸」と書いてあります。これも最近ではなかなか見ないシロモノではないでしょうか。

その他もろもろ

先頭車の座席の脇には、なぜかアコーディオンカーテンがあります。何に使うのでしょう?

これは秩父鉄道オリジナルカラーの編成で撮影したものになりますが、なんと1963年製造の車両がいまだに現役です。今年2013年で実に50年選手なわけで、ここまで生き延びた車両は全国的にも珍しいのではないでしょうか。


運転席

運転席の様子。マスコンが交換されていたり、ワンマン装置、自動放送の装置などが追加されています。こちらもなかなかクラシカルな雰囲気です。

撮影日時・場所

撮影日:2013年10月02日
撮影場所:秩父鉄道 熊谷駅 寄居駅 車内

車両概説

デビュー年:1986年(譲渡年)

秩父鉄道の旧型の車両を置き換えるため、国鉄〜JR東日本で使用されていた101系を譲り受けて登場したのが秩父鉄道1000系。3両編成の2M1T編成を組む。
秩父鉄道への転用時には、保安装置の変更や暖房容量の増加、塗装変更以外は、特に改造されていない。

車両は「当時国鉄〜JR東日本で使用していた101系の中から状態のいいもの」という基準で選定されているため、101系の中でも後期に増備されものが多いが、モハ90系時代からの流れをくむ1950年代製造の車両もごく一部存在。いずれも製造から40〜50年を超えるまで使用され続けた。

2007年以降、さいたま市の鉄道博物館の開館を記念して、一部の編成が国鉄時代と同じスカイブルー、オレンジバーミリオン、カナリアイエロー、ウグイス色などに復刻塗装された。

2008年度から老朽化に伴う廃車が開始され、2013年10月1日現在では3本(スカイブルー色編成、オレンジバーミリオン色編成、秩父鉄道色編成)が残存。同年10月12日にスカイブルー編成が退役し、残りの編成も2013年度中に引退となった。

HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 秩父鉄道1000系

  • ホーム
    Home
  • 鉄道・バス車内写真
    Train Interior
  • 電車の写真
    Photos
  • 特集・レポート
    Reports
  • ご案内
    Info
  • メール
    Contact
  • リンク
    Links
copyright(c)2002- Nukezo, All Right Reserved.