臨時化されても、運行される日にはいまだに満席に近い乗客を乗せて日々東海道を行き来しているのがこの「ムーンライトながら」です。かつては373系がデイリーで結んでいましたが、利用者減少により09年移行は繁忙期のみに運行されるようになっています。
写真は大垣駅に到着した189系「ムーンライトながら」。国鉄特急色の車両が東海道線を走る貴重な列車でしたが、車両の老朽化の関係で現在は185系が使用されています。

字幕は専用のものが用意されています。

東京寄り先頭の10号車はいわゆる「DX車」になっています。幕張の183系なき後は、DX車を体験できる貴重な車両です。他の車両との違いは、ハイデッキ構造（座席部分の床が若干高い）、座席下が空いていて脚を伸ばせること、照明の違いなどが挙げられますが、先頭車（いわゆるクハ）でありモーターがないためい静かである、ということもポイント。旅慣れた人はここを指名する人も多く、指定席券売機などで見ていると大方この車両は真っ先に埋まります（笑）。

で、座席の様子。よく見るR55系の座席ですが、わりと初期に改造された部類で肘掛が見ての通りちょっと大きめになっています。関係ないですが、DX化改造からだいぶ経つためか、背面テーブルはかなり黄ばんできていますね。

で、こちらはそれ以外の車内。こちらは座席や床、客室仕切りドアの取替えなど、先ほどの10号車と比べてシンプルな改造にとどまっています。

座席の様子。足元はふさがっていますが、よく見てみると、足元部分の鉄板が斜めに加工されており、少しでも伸ばせるような工夫がなされています。