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HOME > 鉄道・バス車内写真 > ジョイフルトレイン・波動用車両 > キハ48系「リゾートしらかみ・くまげら編成」

キハ48系「リゾートしらかみ・くまげら編成」

「ブナ編成」がそれなりに定着していた頃の2006年にまたまた登場したリゾートしらかみ編成が「くまげら編成」です。これまで青や緑といった爽やか系の塗装が目立ってきたリゾートしらかみですが、ここへ来て突如オレンジと赤を基調とした派手なデザインになりました。車体のフォルムそのものは先にデビューしている「ブナ編成」と同じです。このデザインは近年JR東日本のキハ48系ジョイフルトレインでは標準となっているようで、陸羽東線の「リゾートみのり」も何気に同じフォルムを採用しています。
基本的に「リゾートしらかみ」でまったり走っていますが、2008年3月には「リゾート南房総」として房総半島へも顔を出した経歴のある車両です。

車体にはロゴが大きく描かれています。このロゴ、先代のブナ編成でもそうですが、車体に直接描いているわけでなく、「くまげら」と書かれたステッカーを貼り付けています。およそこの編成は、運用的にも車両の経年的にも(殴)、リゾートしらかみ号以外で使われなそうですが、将来的な転用を見込んでこのようにしているのでしょうか?非常に謎です。

車体側面。デザインの基本は「ブナ編成」や「リゾートみのり」と同じですが、このくまげら編成では、窓が連続する部分は黒く塗装されており、特にブナ編成のそれに比べて連続感のある車体側面になっています。「リゾートみのり」は…、あれは元々濃い茶色いですからねぇ(笑)。

普通席

さて車内の様子です。3両編成のうち、1号車と3号車が普通座席になっています。車内は赤系の座席が並んでいます。ビニールレザーの枕カバーなど、座席は先代のブナ編成とモケット以外は全く一緒です。ただ、ブナ編成で見られた天井のイルミネーション(夜間やトンネル走行中、天井が夜空のようになる)は省略されていますね。何度かブナ編成乗りましたが最近は「夜空イルミネーション」やっていないようです。個人的には全編成に波及してほしかっただけに残念でしたねぇ。

座席の様子。座席は先代ブナ編成、リゾートみのりで見かけるものと全く一緒です。付帯設備は背面テーブル、インアームテーブル、カップホルダーで、また1200mmもあるシートピッチは快速列車としては破格の設備です。背面テーブルがあるのに、インアームテーブルもあるのは座席を向かい合わせにした時への配慮でしょう。
モケットが意外に滑りやすく、座り心地は可もなく不可もなくと言った感じです。座面スライドなど調整できる場所は多いので、自分にフィットする調整位置を早く見つけると快適に過ごせるのではと思います。私は座面スライドは使わず、リクライニングを少しだけ倒すのが一番快適でした。

珍しく縦撮りしてみました。こうして見ると、いかに窓が大きいのかがお分かりいただけると思います。

車椅子区画。シートベルトのほか、90度ずつ回転できる機構がある以外は普通席のそれと同じです。

車内は座席部分が一段高くなるハイデッカー構造になっています。

で、その車椅子部分の処理。

デッキとの仕切り扉。ドア脇はレンガのような妙な装飾がなされているのが目を引きます。

網棚〜窓にかけての様子。窓と窓の間にはコートかけがありますが、シートピッチがものすごく広いこの車両では、かなり使いづらい位置になってしまっています。

網ポケットには座席の使い方を説明したリーフレットがあります。私のようなJR東日本エリアに住む人にとっては、座面スライド機構やインアームテーブルなどはもはや「常識」ですが、それ以外の地域の人にとっては意外と分かりづらいものなのかもしれません。全国的な観光地である白神山地を走る列車ならではの配慮と言えるでしょう。(クリックすると大きな画像でご覧いただけます)

2号車 セミコンパートメント

2号車はこんな感じのセミコンパートメント席になっています。この車両は略歴が他の2両と異なり、元々は4両「青池」編成のコンパートメント車だった車両を一両抜いて、「くまげら」に転用したものです。ブナ編成で採用された、仕切り部分のLED照明が省略されていたり、壁、手すりなどが妙にオーソドックスなのはそのためです。
どうでもいいんですが、入口の「五能線の旅」のパンフレット…、ここまで多いと逆にしつこいですね(笑)。

で、コンパートメント席の様子。このボックス席は1部屋6人用となっていますが、ここを6人で使うのはいくらなんでも窮屈すぎます。実際は4人ぐらいで使えるとちょうど良いでしょうか。
ちなみに弘前〜青森間では、賑やかな女子高生の宴会の隣で、出張帰りとおぼしきサラリーマンが、ここをフルフラットにして爆睡という、シュール過ぎて逃げ出したくなるような光景が繰り広げられていました。

コンパートメント席のフルフラット状態。肘掛はマジックテープで座面にくっついているだけで、フルフラットにするときは取り外すこともできます。

コンパートメント席の天井を見上げます。上についている棚は、フルフラットにした状態の時に、肘掛を置いておく場所なのだそうです。また、窓の脇にスイッチがありますが、ここを押すと上の照明を消灯させることもできます。どのような利用を想定してつけた設備なのかは分かりませんが、眠る時は役に立ちそうですね(違)。

車端部分にはスペースの関係で4人用の個室があります。
このコンパートメント席ですが、どうやら普通の座席車両と別枠で販売されているらしく、指定席券売機からは申し込めません。また、旅行会社などが総押さえしてしまうことも多く、何気にとりづらい区画だったりします。私は5号で乗車しましたが、実際に満席だったのは深浦あたりまでで、そこからはほとんどの個室が空いていました。その反面、弘前〜青森で急に車内が賑やかになったと思ったら、地元の女子高生達が一つのボックスに固まって宴会していました。そのほか、弘前からは軽装の若者もちらほら見かけたので、地元では知る人のみ知るおトクな快適列車として定着しているようです。

座席下にはレバーがあり、ここを引くと座面をスライドさせ、フルフラットにすることができます。向かい合わせのボックス席をフルフラットにするという発想は、その手順や構造こそ違えど、基本的な発想は583系のそれにまで遡ることができます。

廊下には白神山地を中心とした景色や植物の写真が展示されています。

車内設備

リゾートしらかみではもはやお決まりともなった感のある展望スペース。構造はブナ編成のそれと全く同じです。

乗車記念のスタンプ。一時期故障して乗っていなかった時期もありましたが、最後に取材した時は直っていました。写真脇には折りたたみ式の椅子が見えますが、これは車内で津軽三味線や語りべの披露を行う時に使われます。

そのスタンプを実際に押してみました。

荷棚に置いてある謎の毛布。新潟地区でも見かけたことがありますが、果たしてこれ使えるのでしょうか?そもそも何のために置かれているのでしょうか?謎です。

数々の改造の中、乗降ドアだけは相変わらず昔のまま。ここだけほとんど手がつけられていないようで、改造前の雰囲気をそのまま残しています。車内がなかなかきれいなだけに、このデッキとのギャップがひどいです(笑)。どうせ改造するならここまでしっかり改造してほしかったですねぇ。

洗面所・サニタリーブース

洗面所の様子。車体のカラーと同じオレンジ色をいっぱいに使ったこの光景はかなり異質です。遠くから見ても目立つユニバーサルデザインを兼ねているのかもしれませんが、しかしここまで大胆にオレンジを使った洗面台というのも、鉄道ではかなり珍しいのではないかと思います。

そしてトイレも同じくオレンジ色が多用されています。

喫煙所

リゾートしらかみ号は、列車によってはかなり長丁場の便もあるためかは分かりませんが、2号車に喫煙所が設けられています。JR東日本の列車が原則全面禁煙となった今、改造車で喫煙スペースが設けられるのは非常に珍しいですね。

で、その喫煙スペースの中。見ての通りかなり狭く、2人入ったらいっぱいです。一度通りかかった時には、2人ほどでしたが順番待ちの列ができていました(笑)。

運転席

運転席の様子。計器類は綺麗ですが、ハンドル周りはそのまま使われており、そこだけレトロな雰囲気が漂っています。

撮影日時・場所

撮影日:2010年08月24日
撮影場所:秋田駅 「リゾートしらかみ」5号 車内

車両概説

デビュー年:2006年

五能線を走る「リゾートしらかみ」の増発用として誕生したジョイフルトレイン。2006年3月18日から既存の「青池編成」「ブナ編成」とともに運用を開始した。

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