209系2000・2100番台「房総地区」
京浜東北線へのE233系1000番台導入と並行して、209系の中でも比較的状態の良かった車両は房総地区へ転用改造され、113系亡き後は千葉県のローカル輸送を一手に引き受けています。ラインカラーはいわゆる「スカ色」の流れを汲むものですが、E217系のそれより少し黄色が濃くなり、どちらかというと255系に近いカラーリングを感じます。
かつて首都圏を忙しく駆け抜けた209系も房総地区でのんびりと余生を過ごしているのかな…と思いきや、実際に乗車してみると駅間距離が長いこともあってか、京浜東北線時代よりはるかに駿足でした。京浜東北線はATCの関係で最高速度は90km/hでしたが、209系の設計最高速度はもともと110km/h。房総地区への転配でようやくその“本領”を発揮できたということなのでしょう。
写真は銚子駅で発車待ちの209系2000番台。ドアエンジンが空気式の車両は2000番台、電気式のそれは2100番台と番台区分されていますが、内装に違いがあるわけではないので当サイトでは同一項目として扱います。さっそく車内を見ていくことにしましょう。