鉄道・高速バス
車内・座席写真のサイト

  • ホーム
    Home
  • 鉄道・バス車内写真
    Train Interior
  • 電車の写真
    Photos
  • 特集・レポート
    Reports
  • ご案内
    Info
  • メール
    Contact
  • リンク
    Links

HOME > 鉄道・バス車内写真 > バス > ウィラーエクスプレス・成田シャトル

ウィラーエクスプレス・成田シャトル

都心から成田空港への格安高速バスといえば「The アクセス成田」と「東京シャトル」が双璧をなす状況が続いていましたが、そこに殴り込みをかけるかのごとく、2016年10月にデビューしたのが「成田シャトル」です。一応、京成バスや千葉交通が担当する便も申し訳程度に設定されているものの、メインの運行は、高速ツアーバスに出自を持つ事業者であるウィラーアライアンスが手掛けているのが特徴です。
この「成田シャトル」の特筆すべき点として、大崎を出発して、成田空港の各ターミナルを回った後、至近の芝山町役場まで足を延ばす点。空港輸送だけでなく地域輸送も兼ねるのは、対成田空港の高速バスとしては“変化球”ですが、それがウィラーらしい気もしますねぇ。
写真は芝山町役場停留所で出発待ちの「成田シャトル」。デビューに伴い、新たに6台の専用車(三菱ふそう・エアロエース)が導入されています。このページでは、そんな「成田シャトル」専用車の車内を見ていくことにしましょう。

車体側面の様子。「WILLER EXPRESS」のロゴが大きくペイントされていたり、ウィラーが推進する「ECO MOVE STYLE」のロゴが貼り付けられているのは従来の車両から変わっていませんが、加えて行先と飛行機のマークが新たに加わっているのが特徴です。単なる間合い運用程度ならまだしも、専用車をしっかり入れてくるあたり、ウィラーが成田シャトルにかける“意気込み”を感じます。

エントランスはこんな感じ。ステップにはピンクの「WILLER EXPRESS」のマットが敷かれているほか、運賃箱もピンクというこだわりです。
このピンクの運賃箱、既に廃止された「OCAT〜WILLERバスターミナル大阪梅田」線で使用されていたいすゞ・エルガにも搭載されていました。以降、一時的に「過去のもの」となっていましたが、「成田シャトル」で奇跡的に復活を遂げました(笑)。

車内

さて車内に入っていきます。ウィラーの高速バスは、ツアーバス時代から座席にかなりこだわった車両が導入されてきましたが、この「成田シャトル」専用車は、シンプルに三菱ふそう純正の座席を搭載しています。座席は前から12列、補助席つきと定員重視の設定になっていますが、「成田シャトル」としての利用時間が長くても1時間30分程度であることを考えれば、まぁ納得できない設備ではありません。

車内を反対から見渡すとこんな感じ。座席表面はビニール製のものが使われていますが、これは短時間での折り返しが多い路線柄、清掃の便を図ったものでしょうか。
一見では、「よく見る近距離高速バスの車内」ですが、床が木目調であること、フットライトがあること、座席にピンクのラインがアクセントのように入っているなど、車内随所に「ウィラーらしさ」が垣間見えるのが面白いです。

では座席を見ていきます。座席は先述のように、三菱ふそう純正のシートが搭載されており、座席のモケットや一部の付帯設備を除けば取り立てて目新しい点はありません。写真では撮影のために通路側のひじ掛けを下ろしていますが、デフォルトでは全て跳ね上げられた状態になっています。
座席自体は、さすが三菱ふそう純正ということもあって、適度に固く、短距離の利用であれば座り心地そのものは悪くありません。もっとも、12列配置の宿命か、足元はかなり狭くなっており(手持ちのメジャーで適当に測ってみたところ80cm弱)、これまでウィラーの高速バスが強みとしてきた「車内の居住性の高さ」は、やや影をひそめている感が否めないのは残念なところです。

座席背面を撮影してみました。座席下は開いており脚を伸ばすことができるものの、大人の男性だと前の座席に膝がくっついてしまいそうで、いずれにしてもやや狭苦しい感があります。
座席周りの付帯設備としては、網ポケット、フック、カップホルダー、充電用USBポートなどとなっています。充電用USBポートはバスとしては目新しい設備ですが、これについては後述します。

座席肩部には、車内を立って歩く時用の手かけが備わります。また、座席カバーには「WILLER EXPRESS」のロゴがプリントされたものが採用されていますが、これはウィラーの高速バスではよく見かけますねぇ。

最前列

最前列はこんな感じ。この区画のみ、シートベルトが一般の自家用車と同じような三点式になっているのが特徴です。

USBポート

続いて、充電用USBポートの様子を見ていきます。補助席以外の全ての席に設けられており、携帯端末などの充電ができるのが特徴です。思い切ってコンセントにしてしまっても良かったような気がしますが、対成田空港の高速バスということで、コンセントの形状が合わない海外の方の利用も見込んでUSBポートが選定された経緯があるそうです。
通路側の座席は、ひじ掛け下にUSBポートが設けられています。私も手持ちのiPhoneの充電器を試しにつないでみたところ、(当たり前ですが)きちんと充電できました(笑)。

窓側の場合は、窓下にUSBポートが配されています。このUSBポート、ウィラーでは「成田シャトル」専用車が初の導入となりました。
ちなみに容量は2Aとなっており、携帯端末にとどまらず、ノートパソコン程度の充電でも十分対応できます。

補助席

続いて補助席を見ていきます。対成田空港の高速バスでは、主に中距離以上の路線を中心に補助席を設けていないバスが来るのもあるのですが、この成田シャトル専用車は補助席付きとなっているのが特徴です。
ちなみにウィラーが保有する、いわゆる「ピンクのバス」で補助席がついているのはこの「成田シャトル」専用車が今のところ唯一です。定員重視の12列シート配置なので補助席がなくてもさして問題になさそうな気もしますが…。
しかし、先に紹介した充電用USBポートといい、この「成田シャトル」専用車にウィラーの「新しい試み」がふんだんに取り入れられているのは、マニアとして興味深いところです。

補助席を展開した様子。座り心地は補助席なので望むべくもありません(苦笑)。

各種車内設備

天井の様子。構造そのものは三菱ふそう標準ですが、照明が電球色のやわらかい光になっており、落ち着いた雰囲気を作るのに一役買っています。

荷物棚下には降車ボタンが設けられています。降車ボタンの縁取りの色も、ウィラーのコーポレートカラーに合わせて、しっかりピンクです(笑)。

座席番号表示の様子。荷物棚部分にプレートをビス止めする方式です。ウィラーの他のバスではシールで座席番号の表記がなされていますが、あえて昔ながらの「プレート表記」に変更されたのはどのような理由があったのか気になるところです。

各座席上にはスポット空調と読書灯が備わります。これは他の三菱ふそう・エアロエースシリーズのバスで見かけるのと同一ですねぇ。

入口・運転席回りなど

エントランスへのステップの様子。「ウィラーエクスプレス」のマットが敷かれていますが、ステップ部分は一部黄色くなっており、利用者に注意を促しています。

「成田シャトル」で復活したピンクの運賃箱の様子。メーカーは小田原機器が製造したもので、(超マニアックな話ですが)運転手の方が放送を切り替えるごとに、あの「プマ!」という音が鳴ります(笑)。

運転席はこんな感じ。デビューから間もないためか、非常にきれいです。

ドア上には見ての通り、運行系統図が掲出されています。各便ごとに停車する停留所が書かれた細かいものになっていますが、どうやら「路線バス」として運行するためには、この手の系統図を掲出しなくてはならない決まりがあるそうです。

私が乗車した時は、各車両に芝山地区で開催されるお祭りの告知ポスターが貼られていました。単なる空港行きバスではなく、芝山町の地域に密着したバスとしての一面を感じます。現在は運転席後ろのパーティションに養生テープと思われるもので無造作に貼り付けられていますが、今後どのようなポスターが貼られていくのかは非常に興味深いです。

おまけ

芝山町役場の停留所で発車待ちの「成田シャトル」。成田空港へのアクセスだけでなく、首都圏と芝山町をつなぐバスとして、今後の発展が期待されます。

撮影日時・場所

撮影日:2016年11月11日
撮影場所:芝山町役場 ウィラーエクスプレスNW109便 車内

モケット・床材

(↑) 座席

(↑) 床材

概説

デビュー年:2016年

「成田シャトル」とは、WILLER EXPRESS、京成バス、千葉交通が共同運行する大崎駅〜成田空港〜芝山町役場間を結ぶ高速路線バス。2016年10月31日より運行を開始した。

1日43便が運行され、大崎駅〜成田空港間は75分、大崎駅〜芝山町は90分前後で結ばれている。単なる空港アクセスだけでなく、芝山町住民の都心へのアクセス路線という性格も持ち合わせているのが特徴。

大半の便をWILLER EXPRESS系列のバス会社WILLER EXPRESS北信越が担当し、京成バス、千葉交通が一部便を担当する体制。

京成バス、千葉交通は既存の空港リムジンバス車両を使用するが、WILLER EXPRESSは今回の運行開始に伴い、専用車を6台導入。同車は海外旅行者向けの無料wi-fiや、携帯端末の充電向けUSBポートを備えるなど、独自の仕様となっている。(一部便は既存のリラックス車を使用)

HOME > 鉄道・バス車内写真 > バス > ウィラーエクスプレス・成田シャトル

  • ホーム
    Home
  • 鉄道・バス車内写真
    Train Interior
  • 電車の写真
    Photos
  • 特集・レポート
    Reports
  • ご案内
    Info
  • メール
    Contact
  • リンク
    Links
copyright(c)2002- Nukezo, All Right Reserved.
当サイト内で公開されている写真・文章などの無断での転載・無断引用は、
引用元の表示があっても固くお断りしております。事前にご一報ください。