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ウィラーエクスプレス・成田シャトル
都心から成田空港への格安高速バスといえば「The アクセス成田」と「東京シャトル」が双璧をなす状況が続いていましたが、そこに殴り込みをかけるかのごとく、2016年10月にデビューしたのが「成田シャトル」です。一応、京成バスや千葉交通が担当する便も申し訳程度に設定されているものの、メインの運行は、高速ツアーバスに出自を持つ事業者であるウィラーアライアンスが手掛けているのが特徴です。
車体側面の様子。「WILLER EXPRESS」のロゴが大きくペイントされていたり、ウィラーが推進する「ECO MOVE STYLE」のロゴが貼り付けられているのは従来の車両から変わっていませんが、加えて行先と飛行機のマークが新たに加わっているのが特徴です。単なる間合い運用程度ならまだしも、専用車をしっかり入れてくるあたり、ウィラーが成田シャトルにかける“意気込み”を感じます。
エントランスはこんな感じ。ステップにはピンクの「WILLER EXPRESS」のマットが敷かれているほか、運賃箱もピンクというこだわりです。 車内 さて車内に入っていきます。ウィラーの高速バスは、ツアーバス時代から座席にかなりこだわった車両が導入されてきましたが、この「成田シャトル」専用車は、シンプルに三菱ふそう純正の座席を搭載しています。座席は前から12列、補助席つきと定員重視の設定になっていますが、「成田シャトル」としての利用時間が長くても1時間30分程度であることを考えれば、まぁ納得できない設備ではありません。
車内を反対から見渡すとこんな感じ。座席表面はビニール製のものが使われていますが、これは短時間での折り返しが多い路線柄、清掃の便を図ったものでしょうか。
では座席を見ていきます。座席は先述のように、三菱ふそう純正のシートが搭載されており、座席のモケットや一部の付帯設備を除けば取り立てて目新しい点はありません。写真では撮影のために通路側のひじ掛けを下ろしていますが、デフォルトでは全て跳ね上げられた状態になっています。
座席背面を撮影してみました。座席下は開いており脚を伸ばすことができるものの、大人の男性だと前の座席に膝がくっついてしまいそうで、いずれにしてもやや狭苦しい感があります。
座席肩部には、車内を立って歩く時用の手かけが備わります。また、座席カバーには「WILLER EXPRESS」のロゴがプリントされたものが採用されていますが、これはウィラーの高速バスではよく見かけますねぇ。
最前列 最前列はこんな感じ。この区画のみ、シートベルトが一般の自家用車と同じような三点式になっているのが特徴です。 USBポート
続いて、充電用USBポートの様子を見ていきます。補助席以外の全ての席に設けられており、携帯端末などの充電ができるのが特徴です。思い切ってコンセントにしてしまっても良かったような気がしますが、対成田空港の高速バスということで、コンセントの形状が合わない海外の方の利用も見込んでUSBポートが選定された経緯があるそうです。
窓側の場合は、窓下にUSBポートが配されています。このUSBポート、ウィラーでは「成田シャトル」専用車が初の導入となりました。 補助席
続いて補助席を見ていきます。対成田空港の高速バスでは、主に中距離以上の路線を中心に補助席を設けていないバスが来るのもあるのですが、この成田シャトル専用車は補助席付きとなっているのが特徴です。
補助席を展開した様子。座り心地は補助席なので望むべくもありません(苦笑)。 各種車内設備 天井の様子。構造そのものは三菱ふそう標準ですが、照明が電球色のやわらかい光になっており、落ち着いた雰囲気を作るのに一役買っています。
荷物棚下には降車ボタンが設けられています。降車ボタンの縁取りの色も、ウィラーのコーポレートカラーに合わせて、しっかりピンクです(笑)。
座席番号表示の様子。荷物棚部分にプレートをビス止めする方式です。ウィラーの他のバスではシールで座席番号の表記がなされていますが、あえて昔ながらの「プレート表記」に変更されたのはどのような理由があったのか気になるところです。
各座席上にはスポット空調と読書灯が備わります。これは他の三菱ふそう・エアロエースシリーズのバスで見かけるのと同一ですねぇ。 入口・運転席回りなど エントランスへのステップの様子。「ウィラーエクスプレス」のマットが敷かれていますが、ステップ部分は一部黄色くなっており、利用者に注意を促しています。
「成田シャトル」で復活したピンクの運賃箱の様子。メーカーは小田原機器が製造したもので、(超マニアックな話ですが)運転手の方が放送を切り替えるごとに、あの「プマ!」という音が鳴ります(笑)。
運転席はこんな感じ。デビューから間もないためか、非常にきれいです。
ドア上には見ての通り、運行系統図が掲出されています。各便ごとに停車する停留所が書かれた細かいものになっていますが、どうやら「路線バス」として運行するためには、この手の系統図を掲出しなくてはならない決まりがあるそうです。
私が乗車した時は、各車両に芝山地区で開催されるお祭りの告知ポスターが貼られていました。単なる空港行きバスではなく、芝山町の地域に密着したバスとしての一面を感じます。現在は運転席後ろのパーティションに養生テープと思われるもので無造作に貼り付けられていますが、今後どのようなポスターが貼られていくのかは非常に興味深いです。
おまけ 芝山町役場の停留所で発車待ちの「成田シャトル」。成田空港へのアクセスだけでなく、首都圏と芝山町をつなぐバスとして、今後の発展が期待されます。
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