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HOME > 鉄道・バス車内写真 > バス > ウィラーエクスプレス・コクーン車

ウィラーエクスプレス・コクーン車

かわいらしさとカッコ良さを兼ね備えたピンク色のバス「ウィラーエクスプレス」の中に、バス業界全体を揺るがす新しいバスが登場しました。その名も「コクーン」。まずは3台が導入され、うち2台は東京〜大阪、1台はデモンストレーションで各地を回っています。私は青森まで旅行した帰りに、たまたま空席があったので利用してみましたが、良い意味でバスの中を感じさせない素晴らしい座席でした。

入口の様子。入口はごく普通のセレガの入口です。強いて言えば「WILLER EXPRESS」のマットがあるぐらいの違いしかありません。

入口ドアには、号車番号と行先が書かれた紙が貼ってあります。集合場所では「○○行きの△△号車の方は〜」というように、号車番号で呼ばれます。
ウィラートラベルのバスでは、基本的には2ケタの号車番号が使われていますが、私が乗車した青森発東京行きの便では、期間限定だったためか、珍しく3ケタの番号でした。

車内全景

さて車内に入ります。「コクーン」については、あらかじめウィラーのHPで概要をつかんでいたので、どんなものかは分かっているつもりでしたが、いざ実物を目にすると、やはり驚いてしまいました。
パーティションで仕切られた席が斜めに配列されている車内は、「進行方向と垂直に座席が並ぶ」というバスの常識を、根底から覆しています。

車内を反対側から見てみます。滑らかな曲線を描くパーティションによって区切られた各座席は、座席というよりはもはや「ブース」とでも言った方が適切ではないかと感じてしまう車内です。

座席

では、さっそく「まゆ」(コクーン)の入っていきましょう。

さて座席の様子です。座席は柔らかいウレタン素材が使われており、座席というよりはベッドのような感じです。座席単体の付帯設備は、リクライニングとフットレストですが、これらはいずれも電動ではなく、座席脇のレバーを操作して倒します。また「エクゼクティブ」などで既に導入されている、座席全体が倒れる「ゆりかご」機構も持っています。これを全て使うと、バスの中とはいえなかなか快適な「睡眠空間」が出来上がります。
座席は斜めに設定されていますが、首をひねると外の景色は案外簡単に見られます。
体が斜めを向いて走るバスというのも珍しいですし、最初は体に斜め方向に力がかかるので、かなり違和感があります。しかしこれはすぐに慣れるので心配は無用です。

その全展開状態。座席の幅はビジネスクラスやエクゼクティブに比べるとかなり狭いですが、後ろの人に気兼ねなく思い切りリクライニングを倒せます。倒した時の角度は140度にもなり、全体的な居住性はかなり良いです。また、パーティションによって視覚的には「一人の空間」ができているので、他の乗客の存在を意識する必要がありません。これが意外に重要で、バスの中ではかつてないほどのリラックスできる感覚を味わえます。航空会社のビジネスクラスを意識したという触れ込みもダテではないと実感した次第。
ただ、枕は首にあたる部分が妙に盛り上がる構造になっていて、私には少し寝づらく感じました。体型によっても違いがあるとは思いますが…。

各座席には鏡、網ポケット、コンビニ袋フックがあります。鏡は女性を意識したそうで、朝などに髪型をチェックしたり化粧したりするのに使えるのだとか。網ポケットは普通のバスでもよく見かける設備です。座席の使い方を示したリーフレットとエチケット袋が備え付けてあります。その脇にあるのがコンビニ袋用フック。休憩に立ち寄るSAやPAで買い物した時に、その袋をかけられます。実際私もSAやPAではかなり買い物するので、この設備は嬉しいですね。
さらにその下、座面と肘掛の間にある空間は収納スペースになっていて、ハンドバッグぐらいなら楽に持ち込める大きさです。
狭いながらも非常に機能的な空間に出来上がっていると思います。

網ポケット内のリーフレットのアップ。かなり作りこまれた本格的なものになっています。クリックすると裏表とも大きな画面で見られます。(新しいウィンドウで開きます)

この座席、実はボタンで留められているだけで、案外簡単に取り外しができます。直接的には清掃の簡略化を狙ったものとも思われますが、これなら季節によって座面を変える(夏なら通気性の良いもの、冬なら熱を逃がさないものとか)など、きめ細やかなサービスもできそうですね。

座席背面ならぬ「まゆ背面」を見てみます(笑)。各座席の正面には、「シアターシステム」が装備されており、オンデマンドで映画などが提供されています。その下にはコンセント、読書灯を備えたテーブルもあります。アッパークラスの座席に必要とされる設備の水準は国際線のビジネスクラスと太刀打ちできるほどの、至れり尽くせりのサービスが提供されています。

テーブルの全展開状態。テーブルを開くとシアターシステムのコントローラーが出てきます。

読書灯を点灯させた状態。手元の明るさはそれなりに確保されますが、真っ暗な車内で読書をするには少し光量が足りないような感じがしました。

コントローラーのアップ。操作方法はプレイステーション3のそれにかなり近いものになっていますが、このシアターシステムオリジナルのものだそうです。

非常口付近の様子。非常時にはここから脱出しなければならないため、この部分に「まゆ」は設置されていません。ここだけ妙に間が開いた不思議な空間になっています。

通路にはフットライトがついています。

天井の様子。照明は荷棚付近の間接照明と、天井に赤いファイバーが走るセレガ標準のものがそのまま使われています。

最後尾10A、10B席の間には、なぜか普通のバスの座席があります。これは乗務員の休憩専用の座席なのだとか。1席だけ「普通の座席」があるのは非常に妙な光景でなかなか笑えます。
ちなみに私が乗車した時は、たまたま1席だけ空席があったので、乗務員はそこで寝ていました。不謹慎かもしれませんが、私としてはこの座席が「使われているところ」を見てみたかったので、ちょっと残念でした(笑)。

運転席

コックピットはセレガ標準です。走り始めてまもない時期に撮ったせいか、非常にきれいです。

ウィラーバス写真館

朝、羽生PAでの一コマ。運転手さんたちがバスを磨いています。確かにウィラーエクスプレスは、なぜかいつ見てもピカピカだと思っていたのですが、それは運転手さん達の隠れた努力によるものなんだな、と感心させられました。

夜、岩木山SAにて。少し離れていますが、ウィラーのバス3台が並びました。奥の2台は、東北の南部バスにリースされたバスで、ナンバーも八戸ナンバーになっています。手前は、ウィラーバス東日本のコクーン車。

シアターシステムのモニター

では「シアターシステム」の内容をここで大公開してみたいと思います。まず、電源を入れるとこの画面が出てきます。これがトップ画面。メニューは左側から「映画」「音楽」「説明書」「ゲーム」の順に並んでいます。モニターは全てタッチパネルで操作でき、先ほどのコントローラーはゲームをやらない場合は必要ありません。

トップ画面から「映画」をタッチすると、映画のメニューが出てきます。映画は6種類から選ぶことができ、私が乗車した時は「ウォンテッド」「アドレナリンダイエット」などが放映されていました。オンデマンドなので、開始、停止はいつでも好きなときにできます。実際は、「寝る前に一本見る」という人が多いみたいです。「消灯まで映画を一本見てから寝る」なんて、まるで飛行機に乗っているかのようですね(笑)。

トップ画面から「音楽」をタッチした状態。同じDJがトークした後に一曲紹介、という流れの番組が6つ用意されています。私が乗車した時はハライチがパーソナリティーを務めていました。今話題の新曲が聴けるだけでなく、トークもかなり面白いものになっています。一見ならぬ一“聴”の価値はありますので、乗る機会があったら是非聞いてみるといいでしょう。

むしろ「NOTICE」に笑いすぎてしまったという人も少なくないでしょう(笑)。

ゲーム画面を開いた状態。ゲームはSEGAです。いろいろ面白いゲームもあるようでしたが、私は映画を見たかったのでパスしました(←

説明書の画面を開いた状態。とても分かりやすく説明されています。これなら初めての人でも安心ですね。

撮影日時・場所

撮影日:2010年8月24日
撮影場所:東京駅丸の内口周辺 ウィラーエクスプレス4221便190号車 車内

概説

デビュー年:2010年7月23日

「コクーン」とは、WILLER GROUPが運行するする高速路線ーバス「WILLER EXPRESS」の座席種類の一つ。「コクーン」は、「シェルでプライベート空間を」「心地よい自分空間」をモットーに、各座席をパーティションで区切り、座席を斜めに配置して気兼ねなくリクライニングできるようにするなど、個人のプライベート空間を意識した座席である。各座席にはシアターシステムも備えられ、映画や音楽も鑑賞できる。

2010年8月19日〜10月3日は、デモンストレーションを兼ねて、東京〜青森(8月19〜24日)、東京〜仙台(8月31日〜9月1日)、東京〜金沢(9月2〜9日)、東京〜広島(9月10〜17日)、東京〜秋田(9月18〜25日)、東京〜名古屋(9月26日〜10月3日)でも使用された。

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