24系25形「北斗星スクエア」 ロビー室・シャワー編

目次

ロビー室・シャワー
ソロ上段・洗面台
Bコンパートメント(宿泊部分)
Bコンパートメント(洗面台・デッキ)
チェックイン方法・トイレ・その他
「北斗星スクエア」へのアクセス

24系25形 「北斗星スクエア」 – ロビー室・シャワー(スハネ25 501)

かつて上野~札幌を結んだ「北斗星」の客車を使用し、2022年に宿泊施設としてオープンしたのがこの「北斗星スクエア」です。

北斗市内の若手商工業者が立ち上げたクラウドファンディング「北斗の星に願いを推進委員会により、引退した2両の「北斗星」客車の移設費用を捻出。2016年に北海道北斗市茂辺地に移され、保存活動を経て2022年4月から宿泊受付を開始しました。

同所では、「ロビー室・ソロ合造車」「Bコンパートメント」車を保存。廃校した中学校の広大なグラウンド跡地に、ブルートレインが2両鎮座しています。元「北斗星」の保存車は全国的にも同所だけであり、非常に貴重な存在と言えそうです。

別アングルから。客車への出入りはロビー室・ソロ合造車からとなっており、宿泊者専用の通路・階段が設けられています。

モケット

(左)ソファ (右)カーペット

撮影日時・場所

撮影日:2023年5月

撮影場所:北海道北斗市 「北斗星スクエア」敷地内

備考

・>>24系25形「北斗星」の項も併せてご覧ください。当ページで紹介する車両の現役時代の様子がご覧いただけます。

「ロビー室・ソロ」外観 スハネ25 501

まずは「ロビー室」・B寝台個室「ソロ」を備えるスハネ25 501の外観から。(左)が全景、(右)が車番のアップとなります。

車体の表面は経年からかそれなりに波打ちやデコボコが見られるものの、保存活動の一環で定期的に塗り直されているとのこと。サビもなくきれいな状態でした。

【補足:スハネ25 501の車歴】

日 時内 容
1974/03/18オハネ25 18(開放型B寝台)として落成
向日町に配置
「あかつき」「彗星」などで運用
1980/10青 森へ転属
「ゆうづる」「日本海」などで運用
1989/2B寝台個室「ソロ」・ロビー室合造車
に改造 スハネ25 501となる

札 幌へ転属
「北斗星」1・2号で運用
2009/03/15「北斗星」1往復化
以後JR東日本車との混結で運用
2015/03/14寝台特急「北斗星」定期運用廃止
2015/04/05 
2016/07北海道北斗市茂辺地の廃校跡地に移設
「北斗星広場」として保存活動開始
2022/04宿泊施設「北斗星スクエア」として営業開始
参考HP:https://www5.big.or.jp/~hagi/rail/lexp/24/

ロビー室 車内

ロビー室に入ります。

JR北海道が所有していた「北斗星」編成のロビーは、ご覧のように半室となっていました。現役時代は6号車に連結されていた車両となります。

車内は写真奥の自動販売機こそ使用できないものの、基本的に「ほぼ現役時代そのまま」と言っても過言ではなさそうです。

【コラム:「北斗星」のロビーカー事情】

「北斗星」のロビーカーには、大まかに分けて

半室ロビーJR北海道編成「北斗星スクエア」保存車
全室ロビーカーJR東日本編成
全室ロビーカーJR北海道のオハ25 551)

の3タイプが存在します。

2008年3月までの「北斗星」2往復時代(JR北海道編成・JR東日本編成による各1往復)は、JR北海道編成の1・2号がタイプ①JR東日本編成の3・4号がタイプ②のロビーでした。

タイプ③は1999年7月以前の「北斗星」3往復時代、「北斗星」3・4号で使用されていたロビーカーです。当時の3・4号はJR北海道JR東日本の編成が隔日で充当されており、ロビーがタイプ②だったJR東日本編成と定員を合わせるために登場したのがオハ25 551。JR北海道編成では唯一の全室ロビーカーでした。

余談ですが、オハ25 551はその後臨時「北斗星」81・82号に活躍の場を移し、2008年3月まで使用されました。

ロビー室を反対から見た様子(左/上)と天井(右/下)を見上げた様子です。

比較用に、ロビー室内は夜間に撮影したものを紹介。天井の照明はシャンデリア然としたデザインになっていますが、現代の感覚からするとややレトロな雰囲気を感じます。

ロビー室 ソファ

ロビー室のソファの様子。

ソファの詰め物は、現役時代と同じくかなり柔らかい状態でした。着座するとかなり深くまで沈み込みます。

ロビー室内では飲食が可能ですが、元々が「ロビー」であることからテーブルがやや小さいのは致し方ないところでしょうか。私の取材時は私一人の“貸切”でしたが、混雑時や食事の時間帯は譲り合って利用した方が良さそうに感じました。

ソファ座面のアップ(左/上)とテーブルのアップ(右/下)。

テーブル上にはなぜかランタンが置いてありますが、これは何に使うのでしょう?(笑)

ロビー室 窓側の丸椅子

変わって窓側の丸椅子を見ていきます。窓際に回転型の丸椅子が3脚あり、窓側・室内側どちらにも向けることができます。

私が訪れた際、丸椅子は全て室内側を向いてセットされていましたが(左/上)、現役時代は窓側に向けられていることが多かった気がします。というわけで窓側に向けてみた様子が(右/下)。景色は全く動きませんが、雰囲気はバッチリですね。

窓側のテーブル上には募金箱があり(左/上)、集まった資金は車両塗装などの維持費に充てられるようです。

テーブル下には「燃えるゴミ」と書かれたゴミ箱が(右/下)。よく見るとその上にはマジックで「オハネフ25-2」と記載されています。

隣の車両「Bコンパートメント」の現役時代、実際にゴミ箱として使用されていたもののようです。

ロビー室 DVDデッキ・その他

ロビー室奥には自動販売機(先述)DVDデッキ・テレビが設置されています。テレビ脇には(有志が寄付したという)「北斗星」現役時代の様子・車内放送のDVDが並んでおり、宿泊者は自由に視聴できます。

なお、テレビは単なるDVDデッキのモニターとして使用されているようで、地上波の受信はできません。

【余談:「北斗星」ロビー室のテレビ事情】

「北斗星」の現役時代にもこの場所にテレビ(末期は液晶テレビ・かつてはブラウン管)があり、映画が放映されていたように記憶しています。

窓間のランプ(左/上)と、オーディオ装置・照明などのスイッチ類(右/下)。

オーディオ装置はすでに使用停止となっていました。

ロビー室 冷蔵庫・ポット・マガジンラック

続いて、ロビー室の各種付帯設備を見ていきましょう。

(左/上)は元・公衆電話ボックスの様子。公衆電話は「北斗星スクエア」への移設時に撤去され、冷蔵庫・電子レンジ・ポットのスペースに転用されています。

(右/下)のマガジンラックには、「北斗星」関連の冊子や北斗市の観光案内などが入っていました。このマガジンラックも、現役時代からのものをそのまま使用しているようです。

元・公衆電話ボックスのアップ(左/上)と内部の様子(右/下)。

内部には宿泊者向けに「冷蔵庫」「電子レンジ」「湯沸かしポット」「缶切り・ワインオープナー」が揃っています。

このような設備面の充実、もっと言えばサービスのキメの細かさは「北斗星スクエア」の長所と言えそうです(→「備考」も参照)

【備考】

湯沸かしポットは、客車内の水道(スハネ25 501の水道は使用可能)及び最寄りトイレの水道どちらも飲用可能か分からなかったので私は使用しませんでした。

不安ならミネラルウォーターを持っていくと間違いないと思われます。ミネラルウォーターは茂辺地駅の自動販売機でも購入できました(2023年8月現在)

シャワー 入口

ロビー室の一角にはシャワー室が2部屋あります。シャワーの利用は宿泊料金に含まれており、宿泊者は「お一人様20分ほどを目安」に利用できるとのことでした(→「備考」も参照)

(左/上)がシャワー室への通路、(右/下)がドア脇の様子です。2部屋あるものの、私の取材時は奥の1部屋のみが開放されていました。シャワーは男女共用となります。

【備考:シャワーの利用時間について】

「北斗星スクエア」の予約ページ(楽天トラベル)・現地の案内リーフレットには、「シャワーの利用時間はお一人様20分ほどを目安」と記載されていますが、これが「シャワー室の利用時間が20分」なのか「お湯を出している時間が20分」なのかは不明です。

当サイトの「お一人様20分ほどを目安」との記載は、あくまで公式に則ったものである旨、ご留意ください。

シャワー 脱衣所の各設備

脱衣所の全景(左/上)とシャワーカードの機器類・鏡・ドライヤーなど(右/下)。

「北斗星スクエア」ではシャワーカードを使用しないため、この機器は単なる「オブジェ」となっています。ドライヤーはこの車両の現役時代からのもので、現在でも使用できました。

脱衣所の様子を入口側に向かって撮影した様子(左/上)。脱衣かごも「北斗星」現役時代のものを引き続いて使用していると思われます。

(右/下)はシャワー室の「ご利用案内」(現役時代のもの)「非常連絡用」のボタン。さすがに押しませんでしたが、今も非常連絡用として使えるのでしょうか?

脱衣所とシャワー室の全景

シャワー室内(左/上)と脱衣所(右/下)の全景。

あえて縦撮りしてみましたが、こちらの方が全体的な奥行きなどが分かりやすいと思います。シャワー室内にはボディーソープ・シャンプー・コンディショナーも備わり、特に利用者側で持ち込む必要がないのはありがたいところです。

お湯の温度が変えられるシャワーの水量は一定で、(現役時代から引き続いて)写真中ほどの「緑ボタン(吐水)」「赤ボタン(とめる)」を使用。現役時代のような「お湯は6分まで」といった制限はないため、残り時間を表示するカウンターは消灯していました。

通路

ロビー室への通路の様子。壁には「北斗の星に願いをプロジェクト」の出資者の氏名が記されたボードが掲出されていました。

※ボードの写真は個人情報保護のため、他画像より画質をやや落としてあります。

通路を車端部側に向かって撮影した様子(左/上)と「非常口」のピクトグラム・エアコンの操作盤など(右/下)。

エアコンは「北斗星スクエア」の移設時に新たに設置されたものですが、設置にあたっては車両のダクトや空調吹き出し口をなるべく活用したとのこと。(他のブルトレ宿で見られる、客車内にエアコンを追設したことによる)車内の違和感は全くありませんでした。

【参考:その他の提供アメニティ・サービス】

設 備有無設 備有無
シャワーパジャマ×
ボディーソープ電子レンジ
シャンプー冷蔵庫
リンスポット
歯ブラシトイレ
(客車外)
シーツ手洗い場
(石鹸あり)
※2023年8月現在

このページは6ページ構成です。次は>>ソロ上段・洗面台 編です。

目次

ロビー室・シャワー
ソロ上段・洗面台
Bコンパートメント(宿泊部分)
Bコンパートメント(洗面台・デッキ)
チェックイン方法・トイレ・その他
「北斗星スクエア」へのアクセス

概説

デビュー年:2022年4月(宿泊施設としての営業開始)

「北斗星スクエア」とは、北海道北斗市茂辺地で運営されている宿泊施設。

かつて「北斗星」で運用されていたロビー室・「ソロ」合造車(スハネ25 501)・Bコンパートメント(オハネフ25 2)を有志が引退後に引き取り、同所へ2016年に移設。移設に伴う資金は、クラウドファンディングにより調達された。その後、車両の保存活動を経て2022年4月から宿泊施設「北斗星スクエア」として営業を開始している。

宿泊できるのはBコンパートのみで、寝台1ボックスの定員は2名まで。寝台1ボックスにつき、「ソロ」1部屋が「鍵のかかるロッカー」として割り当てられている。旅館業の許可申請上、「ソロ」の個室に宿泊することはできない。

宿泊料金は時期や人数により変動する。予約受付は楽天トラベルから受け付けており、各種クレジット決済のほか楽天ポイントでも支払可。スタッフは常駐しておらず、基本的に現地はセルフサービスとなっている。

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